
「補聴器を使ってみたいけれど、どれを選べばいいのかわからない」「失敗したらどうしよう」といったお悩みを抱える方は少なくありません。補聴器選びは、正しい知識と少しの準備でぐっとスムーズになります。この記事では、最新の補聴器事情や選び方のポイントについてわかりやすく解説します。
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補聴器の最新トレンドとは?
これまでの補聴器といえば「見た目が目立つ」「音がうるさい」などのイメージがありましたが、今は補聴器の進化が進んだことにより、スマート家電のようなデザイン性能が高い補聴器へと進化しています。
ここからは、最新の補聴器事情についてご紹介します。
Bluetooth接続でスマホと連携
最新モデルの多くはBluetoothに対応しており、スマホと連携することで音量調整やモード変更がアプリでかんたんに行えます。電話の音声や音楽も直接補聴器から聞けるため、若い世代からも注目されています。
AI搭載で「自動調整」ができる
補聴器に内蔵されたAIが、使用者の周囲の環境を自動で判断し、適切な音量や音質に調整してくれます。外出時の雑踏や、静かな室内、会話中など、さまざまな場面で最適な聞こえを実現してくれます。
デザイン性が高い
従来の補聴器にあった「目立つ」「大きい」という課題も大幅に改善されています。耳の中にすっぽり収まるタイプや、ヘアカラーに合わせて選べるカラー展開など、装着していることがわからないほど自然でお洒落なデザインが増えています。
初心者が陥りやすい落とし穴とは?
初めて補聴器を選ぶ際に、多くの方がつまずいてしまうポイントがあります。ここからは、補聴器選びの注意すべきポイントについてご紹介します。
安さや見た目だけで選んでしまう
「とりあえず安いもので」「小さければ目立たないから安心」といった理由で選んでしまうと、機能が自分の聞こえ方に合っていなかったり、使い勝手が悪くなる原因となります。
試さずに購入して「合わなかった」
少しでも気になった補聴器はまず試してみることが何より大切です。試用せずに購入してしまうと、音が合わなかったり、耳に違和感を感じたりすることがあります。
アフターサポートを重視していない
補聴器は購入後も、定期的な調整やメンテナンスが必要です。販売後のサポートが充実しているかどうかを見極めることが、長く快適に使うポイントです。
補聴器選びで失敗しない5つのポイント
補聴器選びで失敗しないためには、いくつかポイントを押さえておくことが重要です。初めて補聴器を使用する方にとって、種類や機能の多さに戸惑うのは当然ですが、基本をおさえれば自分に合った補聴器に出会えます。
ここではとくに重要な5つのポイントをわかりやすく解説します。
聴力測定する
左右の聞こえ方や周波数ごとの感度によって、適切な機種や設定は大きく異なります。そのため、補聴器を購入する際は、耳鼻科や補聴器専門店で、正確な聴力検査を受けましょう。
検査を受ければ、数値をもとにした根拠のある補聴器選びができます。正確なデータをとることで、自分の耳にあった補聴器を選びやすくなるでしょう。
専門スタッフがいる信頼できる店舗を選ぶ
補聴器選びにおいて、販売店選びはとても重要です。認定補聴器技能者が在籍している店舗であれば、専門的なアドバイスを受けながら最適な補聴器を提案してもらえます。
試聴・試用期間をフル活用する
実際に補聴域を数日〜数週間使ってみることで「外出時の雑音が気になる」「会話はクリアに聞こえるか」など、生活の中での使用感を確認できます。遠慮せず何度でも相談・調整を依頼しましょう。
操作のしやすさやメンテナンス性をチェックする
自分で電池交換できるか、アプリの操作がかんたんか、クリーニング方法は面倒ではないかなど、毎日使い続けられるかどうかも確認しましょう。とくに高齢の方は、操作性の良さが重要な判断材料になります。
助成金・医療費控除など制度もチェックする
補聴器は、条件によっては市区町村から助成金を受けられたり、医療費控除の対象になる場合があります。購入前に自治体や医師に相談し、必要な書類や条件を確認しておくことが大切です。
購入後のサポート体制を把握する
補聴器は「購入して終わり」ではありません。使い始めてからの微調整や、トラブル時の対応、定期メンテナンスなど「購入後のフォロー」がとても重要です。
信頼できる店舗は、アフターサポートも手厚く、長く安心して使い続けられます。サポート内容や対応のていねいさも、補聴器選びの重要な判断基準です。
まとめ
本記事では「初心者でも失敗しない補聴器の選び方」についてご紹介しました。補聴器は単に音を大きくするための機器ではなく、これからの暮らしをより快適に、豊かにしてくれる心強いパートナーです。近年の補聴器は、スマートフォンとの連携やAIによる自動調整など、機能面で大きく進化しており、見た目もスタイリッシュで、使うことに抵抗を感じにくいデザインが増えているのも特徴です。ですが、補聴器は自分の聴力や生活スタイルに合ったものを選ばなければ、「聞こえづらい」「使いづらい」といった後悔につながります。だからこそ、今回ご紹介した6つのポイントを参考にしながら、じっくりと検討することが大切です。信頼できる専門家に相談し、試聴や調整を重ねていくことで、自分にぴったりの補聴器に出会えます。「聞こえる」喜びを、もう一度日常生活に取り戻していきましょう。