周囲の人との会話で相手の話を聞き返すことが多くなったり、家族や友人から耳が遠くなったんじゃない?といわれたりしたら、補聴器の利用を検討する時かもしれません。補聴器には、さまざまなタイプがあり、それぞれの特徴や使い方について知ることが重要です。本記事では、補聴器を使いはじめるタイミングや種類について解説します。
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補聴器を使いはじめるタイミング
補聴器を使いはじめるタイミングは、個々の聴覚状態や生活環境によって異なります。しかし、タイミングを見極める手段としていくつかのサインがあります。
まず、ひとつ目のサインは、周囲の人との会話で相手の話を聞き返すことが増えたり、テレビやラジオの音量を上げる必要がある場合があげられます。次に、耳鳴りや耳の詰まり感、耳からの異音がある場合もサインのひとつです。
なお、これらの症状があらわれてから補聴器を使い始めるまでには、検査や診断が必要となります。医師や専門医による詳細な聴力検査を受け、聴覚障害の程度や原因を正確に把握することが重要です。
そのうえで、補聴器が必要かどうか、どのようなタイプの補聴器が適しているかを相談しましょう。補聴器を装着することで、生活の質を向上させ、コミュニケーションや社会参加の機会を増やすことができます。
また、補聴器を使い始めるタイミングに関して、早いや遅いということはありません。自分の聴力に不安を感じたら、自分のタイミングで早めに専門家に相談することが大切です。
補聴器の種類
補聴器の種類には、大きく分けて3つのタイプがあります。以下にそれぞれ紹介します。
耳あな型
こちらは、耳の穴に差し込んで使用するタイプです。自分の耳の形に合わせてオーダーメイドで作ることが可能であり、快適な装着感が得られます。また、マスクやメガネ、帽子などとの干渉が少なく、自然な音を取り込むことができるのが特徴です。
耳かけ型
耳の後ろにかけて使用するタイプです。サイズやカラーバリエーションが豊富で、操作性が良いため、はじめて補聴器を使う人でも比較的簡単に扱うことができます。小型タイプや重度の難聴に対応したハイパワータイプまで幅広い選択肢があるのが特徴です
ポケット型
このタイプは、本体をポケットに入れ、コードでつながったイヤホンを耳に差し込んで使用します。わかりやすくいうと、ウォークマンのようなタイプです。
操作性が高く、本体を見ながら調整できるため、使いやすいという特徴があります。また、高出力の機種もあるため、重度難聴や高度難聴にも対応可能です。
以上をふまえて、自分の聴力や使用目的、ライフスタイルなどを考慮して、適切なタイプの補聴器を選ぶことが重要です。医師や専門家との相談を通じて、最適な補聴器を見つけてください。
自分にあう補聴器の選び方とは
補聴器を選ぶ際には、以下の6つのポイントを考慮することが重要です。ポイントをおさえて快適な補聴器ライフをおくれるようにしましょう。
聴力検査
まずは、専門医や聴覚士による詳細な聴力検査を受けることが重要です。自分の聴力の状態を正確に把握することが、適切な補聴器を選ぶ第一歩となります。具体的には、耳鼻咽喉科や頭頸部外科などで検査を受けることが可能です。
使用目的
次のポイントは、補聴器の使用目的を明確にすることです。日常生活での会話やテレビ視聴、外出時の騒音環境での利用など、個人のニーズに合わせて補聴器の特性を選びましょう。
ライフスタイル
自分の生活スタイルに合った補聴器を選ぶことも大切です。アクティブなライフスタイルをおくる人は耐久性のある補聴器が適していますし、デジタル技術に慣れている人は操作性の高い補聴器を選ぶと良いでしょう。
快適性
補聴器は長時間装着することが多いため、快適な装着感も重要です。自分の耳の形に合わせてオーダーメイドされた補聴器や、軽量で耳への負担が少ない補聴器を選ぶことで、快適な装着感を得られます。
費用と保証
補聴器は高額な買い物のひとつです。費用や保証内容を十分に比較し、自分の予算に合った補聴器を選びましょう。また、補聴器に保証やアフターサポートが付いているかどうかも確認してください。自分のパートナーとなる補聴器は、先のことも考えて慎重に選ぶことが大切です。
テスト期間
補聴器を購入する際には、テスト期間を設けて試し装着することが重要です。実際の生活シーンで補聴器の効果や使い勝手を試してみて、自分に合うかどうかを確認してください。補聴器専門店では、実際に購入するまでに試着サービスなどをおこなっていることも多いので、そのようなサービスをまずは利用してみましょう。
まとめ
ここまで補聴器を使い始めるタイミングや種類、自分に合った選び方について紹介しました。聴力の変化や生活スタイルに応じて補聴器を検討することは重要です。医師や補聴器専門店の専門家からアドバイスを受けながら、自分に最適な補聴器を選び、より充実した日常生活をおくりましょう。補聴器は聴力を補助するだけでなく、心身の健康や社会参加にも貢献します。