
補聴器は精密機器であり、水分との付き合い方を誤ると故障や性能低下につながります。近年は防水性能が向上したモデルも増えていますが、すべての機種が水に強いわけではありません。本記事では、お風呂での取り扱いの考え方から、万が一濡れてしまった場合の正しい対処法、さらにやってはいけない対処法もわかりやすく解説します。
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お風呂のときは補聴器を外すべき?
結論からいえば、基本的にお風呂の際は補聴器を外すべきです。たとえ防水型の補聴器であっても、水や湿気に長時間さらされる環境は機器にとって負担となります。
防水型であれば多少の水濡れには耐えられ、シャワーやプールでも使用可能なモデルも存在しますが、これはあくまで「耐えられる」性能であり「常時使用を推奨する」という意味ではありません。
補聴器の防水性能はIP規格によって示されます。IPとは電子機器の防塵・防水性能を示す国際規格で、たとえばIP68であれば高い防塵性能と水中使用にも耐える防水性能をもつことを意味します。後半の数字が防水性能を表し、IPX4であれば飛沫に耐えるレベル、IPX7であれば一定条件での水没にも耐えるレベルとされています。
しかし、お風呂は単なる水ではなく、温度・湿度・石けん成分など複合的な影響がある環境です。とくに蒸気は内部に侵入しやすく、電子部品の劣化を早める可能性があります。そのため、防水型であっても入浴時は外すのが基本です。防水型以外の補聴器はなおさらで、水が入ると故障リスクが一気に高まるため、水回りでの使用は控える必要があります。
また、日常生活でも補聴器が濡れる機会は少なくありません。雨の日の外出では横殴りの雨で濡れる可能性があり、とくに耳掛け型は影響を受けやすい傾向があります。帽子やフードで保護し、帰宅後は乾いた布で水分を拭き取ることが重要です。
さらに夏場や運動時の汗も注意が必要で、汗に含まれる塩分は電子部品の腐食を引き起こす原因になります。
うっかり外すのを忘れていた!濡れたときの対処法
万が一補聴器を濡らしてしまった場合は、初動対応が非常に重要です。適切に対処すれば、故障を最小限に抑えられる可能性があります。
まず最優先で行うべきは電源を切ることです。電源が入ったまま水に濡れると内部でショートが発生し、修復困難な故障につながるおそれがあります。電源ボタンがない場合は電池を取り外して通電を止めましょう。
次に電池を取り外し、電池室も含めて水分をていねいに拭き取ります。内部に水分が残ると腐食の原因となるため、乾いた布やティッシュで慎重に処理してください。取り出した電池も濡れている場合は、新しいものに交換するのが安全です。
そのあとはしっかりと乾燥させます。自然乾燥だけではなく、補聴器専用の乾燥ケースや乾燥機を使用するとより効果的です。最低でも24時間は乾燥させ、完全に水分が抜けてから使用を再開してください。充電式の場合は完全に乾くまで絶対に充電しないことが重要です。
乾燥後に音が出ない、雑音がする、音が途切れるといった異常がある場合は、使用を中止し専門店で点検を受けましょう。早期に対応することで深刻な故障を防げるケースも少なくありません。
また、日常的なメンテナンスを習慣化することも、補聴器を長持ちさせるうえで重要なポイントです。たとえば、使用後に軽く乾いた布で表面の水分や汚れを拭き取るだけでも、内部への湿気の侵入リスクを抑えられます。
さらに、就寝時には専用の乾燥ケースに入れて保管することで、見えない湿気を効率よく取り除けます。とくに梅雨時期や夏場は湿度が高く、知らないうちにダメージが蓄積しやすいため注意が必要です。日々のちょっとしたケアの積み重ねが、補聴器の性能維持と故障予防につながります。
対処法として絶対やってはいけないこととは
濡れた補聴器を早く乾かしたいという気持ちから、誤った対処をしてしまうケースは非常に多く見られます。しかし、これらはかえって故障リスクを高めるため注意が必要です。
ドライヤーの使用
まず代表的なのがドライヤーの使用です。温風で乾かせば効率的に思えますが、補聴器内部の精密部品は熱に弱く、変形や故障の原因になります。同様にストーブやファンヒーターの近くに置くことも避けるべきです。
直射日光
直射日光で乾燥させるのもNGです。とくに夏場は高温になりやすく、内部の回路や充電池にダメージを与える可能性があります。充電式補聴器では電池の膨張や破損のリスクもあります。
電子レンジの使用
さらに絶対に避けるべきなのが電子レンジの使用です。電波により内部部品が破壊されるだけではなく、発火の危険性もあります。こたつや電気毛布、床暖房などの上に置く行為も同様に過度な熱を与えるため適切ではありません。
何もしない
一方で「何もしない」というのも問題です。内部に入り込んだ水分を放置すると、金属部分のサビや回路の劣化、音質低下などにつながります。必ず適切な乾燥処理を行い、必要に応じて専門店で点検を受けることが大切です。
まとめ
補聴器は防水性能が向上しているとはいえ、水分への注意は欠かせません。入浴時は原則として外し、日常生活でも雨や汗による濡れに配慮することが重要です。万が一濡れてしまった場合は、電源オフ・電池取り外し・乾燥という基本手順を迅速に行いましょう。誤った乾燥方法は故障を招くので避けてください。異常があれば専門店へ相談することが長く安全に使うためのポイントです。
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引用元:http://hochokikan.com/
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