
「補聴器は両耳に付けなければ意味がない」と思っている方もいるかもしれません。しかし、聞こえの状態や耳の病気などによっては、片耳だけの装用が適している場合もあります。そこで本記事では、補聴器を片耳だけで使う場合の考え方や片耳装用が向いているケース、メリットについて紹介します。
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補聴器を片耳だけにするのは問題ない?
補聴器の装用方法について、まず基本的な知識を確認しておきましょう。両耳か片耳か迷ったとき、何を基準にすればよいのかを整理していきます。
基本は両耳装用がおすすめ
私たちの耳は左右でバランスを取りながら、音を聞き取っています。両方の耳から音が入ることで、音源がどこにあるのかを判断する方向感覚が鋭くなり、騒がしい場所でも聞きたい会話を拾い上げやすくなるのです。
この機能は両耳聴効果と呼ばれ、人が音を聞く上で非常に重要な役割を果たしています。そのため、可能であれば両耳に補聴器を装用し、左右の聴覚能力を最大限に活用することが理想的なスタイルとされています。
状況によっては片耳装用が選ばれることも
一方で、すべての人が必ずしも両耳装用でなければならないことはありません。片方の耳だけが極端に聞こえにくい一側性難聴などのケースでは、あえて片耳のみに装用することがあります。
また、左右の聴力差が非常に大きく、両耳に補聴器をつけるとかえって聞き取りにくい場合や過去の疾患などで片方の耳には物理的に装用できない場合もあります。どのようなケースであっても、独断で決めるのではなく、必ず補聴器専門店のスタッフや耳鼻咽喉科で相談し、納得できる方法を選ぶことが大切です。
片耳のみが適しているケースもある
補聴器は両耳での利用が推奨される場面が多いですが、特定の状況や条件がある場合は、片耳だけの装用が適しているケースも存在します。どのような理由で片耳装用が選ばれるのか、代表的な状況を解説します。
片耳だけが難聴である一側性難聴の場合
片方の耳は問題なく聞こえていて、もう片方だけに難聴がある場合は、聞こえにくい耳だけに補聴器を装用することがあります。正常に近い聞こえの耳へ無理に補聴器を付ける必要はないため、このようなケースでは片耳装用が基本となります。ただし、難聴の程度や言葉の聞き取りやすさによって効果が変わる状況もあるため、専門家による確認が欠かせません。
左右の耳で聴力に大きな差がある場合
両耳とも難聴と診断されていても、右と左で聴力レベルに極端な開きがある場合も片耳だけ補聴器を装用することがあります。聴力が非常に低い方の耳に無理をして強い音を入れても、音が歪んで聞こえたり、会話の邪魔になったりすることがあります。こういった場合には、まだ聴力が残っている方の耳を優先的に使い、片耳だけに装用する方が結果として聞き取りが改善するケースもあるのです。
耳の病気や耳の形で制限がある場合
慢性的な中耳炎の治療中であったり、耳の手術を受けた影響が残っていたりすると、片方の耳に補聴器を装用できないことがあります。また、生まれつき耳の形に特徴があり、補聴器を装着しにくい場合もあります。
このような場合は、装用できる耳だけに補聴器を付ける方法が選ばれるでしょう。無理に装用すると耳へ負担がかかることもあるため、医師や補聴器専門店の判断に従うことが重要です。
予算の都合がある場合
補聴器は性能や価格の幅が広い医療機器であり、両耳で揃えるとなればそれなりの費用がかかります。まずは片耳から始めてみて、聞こえの生活に慣れていくという考え方もひとつの選択肢です。ただし、費用面が落ち着いたタイミングで両耳装用へ移行することも視野に入れつつ、専門店のスタッフと一緒に将来の補聴器の計画を立てていくのが望ましいでしょう。
補聴器を片耳だけで使うメリット
片耳装用には、両耳装用とは異なるメリットがあります。何が自分にとってプラスになるのか、客観的な利点を把握しておきましょう。
費用を抑えて開始できる
片耳だけの装用なら、購入する補聴器は1台だけで済みます。そのため、初期費用を抑えやすくなるのが大きなメリットです。
さらに、電池交換や充電、修理、メンテナンスなどの維持費も1台分となるため、長く使う場合の負担も軽減できます。補聴器を初めて使う方にとっても、導入しやすい方法といえるでしょう。
閉塞感や声の響きを感じにくい
補聴器を装着すると、耳がふさがったような感覚や自分の声が響いて聞こえることがあります。しかし、片耳だけの装用であれば、もう片方の耳は開放された状態になるため、このような違和感が軽減されるでしょう。
とくに、補聴器に慣れていない方は、片耳装着により装着時の負担を少なく感じられることもあります。ただし、感じ方には個人差があるため、実際に試しながら確認することが大切です。
まとめ
補聴器は片耳だけでも使用できますが、どちらが適しているかは聞こえの状態によって異なります。片耳だけに難聴がある場合や耳の病気などから片耳装用が選ばれることもありますが、両耳に難聴がある場合は両耳装用のほうが聞き取りやすくなるケースも少なくありません。自分に合った装用方法を選ぶためには、自己判断ではなく補聴器専門店で聴力測定や相談を受けることが大切です。専門スタッフのアドバイスを受けながら、自分の生活に合った補聴器を選びましょう。
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引用元:http://hochokikan.com/
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